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Made To: Be Useful

9月4日
読了時間: 4分

更新日:9月15日

東京の必需品を、私たちなりに

「ファームハウス・ブランケット・ショール」

先日、家に帰る途中のこと。東京の通勤電車に、予定していたよりもちょっと長めに閉じ込められることになりました。

大都市なら、公共交通機関のダイヤが時々乱れるのは珍しいことではありません。でも東京の鉄道は、時間に正確で、静かで、そしてとにかく快適。そんな電車の中で、車掌さんが車内放送で何度も何度も申し訳なさそうに謝っているのを聞きながら座っていた私は、ふと気づきました。

どうやら鉄道会社は、今年も正式にエアコンを「夏の冷えすぎモード」に切り替えたらしい。

京王線に閉じ込められて20分ほど経った頃には、私はもう震え始めていました。

すると、向かい側に座っていた女性も寒さに気づいたらしく、まるで時計仕掛けのような自然な動きで、謎にいろいろなものが詰まっている女性のバッグの中から、あるものを取り出しました。

私が知っている、東京の賢い女性ならほとんど誰もが持っているもの。

ショールです。

「ブランケット」と呼んでもいいし、「大判のマフラー」と言ってもいいかもしれません。

良いものなら長さは2メートルほど。ウールやカシミヤでできていて、ほとんどどんな場面でも、身体と冷気の間にちょうどいい一枚の壁を作ってくれます。

極寒の真冬にも、あるいは、わがままな男性陣がオフィスのエアコンをマイナス10℃に設定しているような場所にも。

秋の散歩なら、まだコートを着るほどではないけれど、ちょっと肌寒い……という時にぴったり。子どもが少しお昼寝したい時には、居心地のいい小さなブランケットにもなります。

夏にはくるくると小さく丸められるので、日傘やリップクリーム、水筒、サングラス、おやつなどが詰まったバッグの隙間にも、すっぽり収まります。

つまりこれは、何でもこなす万能選手。

……まあ、言いたいことはおわかりでしょう。

Samと一緒に布を作る話を始めた頃、私はすっかり「仕立て用の布を、何メートルも何メートルも作りたい!」ということばかり考えていました。

実際、仕立て用の布が少しずつ形になっていくのを見るのは、本当に楽しいものでした。

でも、最初の頃にSamが私と話していて、ふと思い出させてくれたことがあります。

シンプルな長方形の布からだって、できることはたくさんある。

Samが「Uist Wool」という会社のために作ったショールをいくつか見せてくれて、私はそれを見た瞬間に決めました。

私たちも、自分たちなりのものを作らなくちゃ。

自分でも結び目を作ったり、タッセルを作ったりしてみたかったので、最初の一枚は私自身の手で仕上げました。

使ったのは、私たちが作った布の中でも、特に目が詰まっていて、素朴な表情のあるタイプ。

触ったときの感触は、100% Cormo(コーモ)なら誰もが想像する、あの感じそのものです。

そしてこのショール、なんと約400グラムあります。

スーパーマーケットや映画館の、容赦なく寒い冷房から身を守るには、これ以上ないくらい頼もしい一枚になりそうです。




冬の朝、お気に入りの肘掛け椅子でくつろぐひとときにも、そっと寄り添ってくれます。



そして出かけるときには、首元にくしゅっと寄せて、暖かなマフラーとして。



販売できる数はそれほど多くありませんし、実際のところ、長方形の布そのものが特別なものだとは思っていません。

でも、このショールには、いくつか特別で、他にはないところがあると思っています。

まず、素材そのものがとても希少です。

100% Cormo(コーモ)の羊毛が生産されている場所は、世界でもごくわずかです。そして私の知る限り、この繊維から布を作っている人は他にいません。

たいていの場合、Cormoの羊毛は、手紡ぎをする人や、希少な羊種のウールを集める愛好家たちのもとへ渡っていきます。

Blackberry Ridge Spinning MillsのAnne Boscheによれば、Cormoは、ほとんどの人が素肌に直接身につけることのできる、数少ないウールのひとつでもあります。

二つ目は、「ツイード」と呼ぶには驚くほど軽い布だということ。

この糸は、繊維が細く、空気をたっぷり含んだような性質を持っています。だから、そこから生まれる布も軽やかです。

持ち運びやすく、いろいろな使い方ができる。

同じ大きさの「ブランケット」を、硬くて重いハードウールのウールン・スパン糸で作ったとしたら、こうはいきません。

そして最後に。

このショールは、羊の蹄から一枚のショールになるまで、そのすべての工程を本当に大切に思っている人たちの手で、デザインされ、作られています。

私たちの羊は、十分な牧草のある環境で、きちんと世話をされています。

紡績工場で働く人たちには正当な賃金が支払われ、彼ら自身も仕事を楽しんでいます。

Samのライフワークは布をデザインすること。

そして私のライフワークは、美しいものを作ること。

タッセルの端からもう一方の端まで、これはまさに、たくさんの人の愛情と手仕事が詰まった一枚です。

そして、私がMade Toで作っていきたいものを、完璧に表しているものでもあります。



この実用的でちょっと特別な一枚に興味を持ってくださった方は、ぜひショップを覗いてみてください。




 
 
 

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